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iDeCo 専業主婦のメリット・デメリット|加入条件と所得控除が使えない時の代替策

約13分7,713文字

公開 2026.05.18

編集部最終確認 2026.05.18
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本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。記事の内容は独自の調査・評価に基づいています。

投資リスク

本記事は情報提供を目的としたもので、特定金融商品の購入・取引を推奨するものではありません。 記載された利回り・リターンは過去の実績または前提条件下の試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。 最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

目次(37項目)
  1. 1.結論:専業主婦もiDeCoに加入できる(第3号被保険者OK)
  2. この記事で押さえるべき3つのポイント
  3. 公式情報の出典
  4. 4.専業主婦のiDeCo加入条件と月額限度額
  5. 第3号被保険者ってそもそも何?
  6. 加入条件の詳細
  7. 月額拠出限度額の他区分との比較
  8. パート収入があると条件が変わる?
  9. 9.メリット①:運用益が非課税(最大の魅力)
  10. 通常の証券口座との税負担差
  11. NISAとの違い
  12. 12.メリット②:受取時の退職所得控除(10年ルール改定に注意)
  13. 退職所得控除の仕組み
  14. 2026年1月改定:5年ルール → 10年ルール
  15. 実例:60歳でiDeCo一時金・65歳で配偶者が退職金
  16. 16.デメリット:所得控除が使えない事実
  17. 所得控除メリットがゼロ
  18. 手数料負け のリスク
  19. 60歳まで引き出し不可
  20. 第3号被保険者の資格喪失リスク
  21. 21.専業主婦は iDeCo と つみたてNISA どちらを優先すべき?
  22. 比較表でわかる「専業主婦向け」優先順位
  23. つみたてNISA優先の理由
  24. iDeCoも併用すべき人の条件
  25. 配分シミュレーション:月3万円を運用する場合
  26. 26.開設手順と証券会社の選び方(松井証券・楽天証券・SBI証券)
  27. 専業主婦におすすめの証券会社3選
  28. 松井証券のiDeCoが専業主婦に向く理由
  29. 楽天経済圏ユーザーは楽天証券も検討
  30. 開設手順(5ステップ)
  31. よくある書類トラブル
  32. 32.よくある間違い・注意点
  33. 注意①:「専業主婦のiDeCoは絶対損」は誤解
  34. 注意②:パート収入で「壁」を超えると一気にメリット増
  35. 注意③:配偶者控除との合算では使えない
  36. 注意④:受取開始年齢は「加入期間」で決まる
  37. 37.あわせて読みたい

POINTこの記事でわかること

  • 1結論:専業主婦(第3号被保険者)も20歳〜59歳ならiDeCo加入OK・月23,000円まで積立可能
  • 2所得控除は使えないが、運用益非課税・受取時の退職所得控除は使える(実質非課税の老後資金作りが可能)
  • 32026年1月から「5年ルール」が「10年ルール」に改定。配偶者の退職金との受取タイミングに注意
  • 4迷ったら『つみたてNISA優先+余力でiDeCo』が現実解。松井証券iDeCoなら運営管理手数料が完全無料

「専業主婦だけど iDeCo って加入できる?」「所得がないのにiDeCoって意味あるの?」――そんな疑問を持つ専業主婦(または主夫)の方は多いはず。結論から言うと 第3号被保険者でも iDeCo に加入でき、月23,000円まで積立可能 です。ただし所得控除という最大のメリットは使えないため、注意点も多数あります。本記事では国民年金基金連合会・各証券会社の1次情報をもとに、加入条件・メリット・デメリット・代替策まで網羅的に解説します。


結論:専業主婦もiDeCoに加入できる(第3号被保険者OK)#

専業主婦・専業主夫の方が国民年金の第3号被保険者であれば、20歳以上60歳未満で iDeCo に加入可能です。月額の積立上限は 23,000円(年間276,000円) で、これは企業年金のある会社員(月12,000円)よりも大きい枠です。

ただし重要なのは、「加入できる」と「メリットがある」は別問題ということ。iDeCoの最大のメリットは「掛金の全額所得控除」ですが、課税所得ゼロの専業主婦には所得控除が使えないため、「専業主婦のiDeCoは意味がない」という意見も根強くあります。

この記事で押さえるべき3つのポイント#

  1. 加入条件:第3号被保険者なら月23,000円までOK・年齢条件は20〜59歳
  2. 使える税制優遇:所得控除は不可だが、運用益非課税+受取時の退職所得控除は使える
  3. 2026年1月改定:退職所得控除の「5年ルール」が「10年ルール」に変更。配偶者の退職金との受取順序に要注意

公式情報の出典#


専業主婦のiDeCo加入条件と月額限度額#

第3号被保険者ってそもそも何?#

国民年金には3つの被保険者区分があります。

区分対象国民年金保険料
第1号被保険者自営業・フリーランス・無職など自分で納付(月16,980円・2026年度)
第2号被保険者会社員・公務員給与天引き(厚生年金に含む)
第3号被保険者第2号被保険者の被扶養配偶者(年収130万円未満)自己負担なし(配偶者の厚生年金が負担)

専業主婦・パート主婦(年収130万円未満)= 第3号被保険者と覚えておけばOKです。

加入条件の詳細#

第3号被保険者がiDeCoに加入するための条件は以下の通り。

  • 年齢:20歳以上60歳未満(※2026年12月の制度改正で「70歳未満まで」に拡大予定。ただし第3号被保険者枠は議論中)
  • 月額拠出限度額5,000円以上23,000円以下(1,000円単位)
  • 年間拠出限度額最大276,000円
  • 国民年金保険料の未納がないこと:第3号被保険者は配偶者の厚生年金から支払われているため、通常は自動的にクリア

月額拠出限度額の他区分との比較#

被保険者区分対象月額上限年間上限
第1号被保険者自営業・フリーランス68,000円816,000円
第2号被保険者A会社員(企業年金なし)23,000円276,000円
第2号被保険者B会社員(企業型DCあり)20,000円240,000円
第2号被保険者C公務員・確定給付型加入者12,000円144,000円
第3号被保険者専業主婦・主夫23,000円276,000円

専業主婦の月額限度額(23,000円)は会社員と同じ枠で、公務員(12,000円)よりも大きいことがわかります。月23,000円を40歳から59歳までの20年間積み立てれば、元本だけで552万円、年利5%で運用できれば約945万円の老後資金が作れます。

パート収入があると条件が変わる?#

「パートで年収100万円ある」「2024年から103万円の壁が変わった」など、収入の有無で iDeCo の旨味が大きく変わります。

パート年収課税状況iDeCo所得控除の効果
年収100万円以下所得税・住民税ともに非課税所得控除メリットなし
年収100〜103万円住民税のみ課税住民税分のみ節税効果(年4,600円程度)
年収103〜130万円所得税・住民税ともに課税月1万円拠出で年間18,000円程度の節税
年収130万円以上第1号 or 第2号被保険者に切替フル節税効果あり(区分変更必要)

「専業主婦のiDeCoは意味がない」と言われるのは年収100万円以下のケースで、年収103万円を超えるパート主婦であれば所得控除メリットも享受できます。

内部リンク:iDeCo の節税効果を具体的な数字で知りたい方は iDeCo節税シミュレーション を参照してください。


メリット①:運用益が非課税(最大の魅力)#

専業主婦が iDeCo を使う最大のメリットは 運用益が非課税 であることです。

通常の証券口座との税負担差#

通常、株式投資信託で得た運用益(売却益・分配金)には 20.315%の税金(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%) がかかります。iDeCoはこれが全額非課税です。

例:月2万円×20年・年利5%で運用したケース

項目通常の課税口座iDeCo
元本(月2万円×20年)480万円480万円
運用益(年利5%想定)約342万円約342万円
運用益への税金(20.315%)約69万円0円
受取総額(税引後)約753万円約822万円

20年間で 約69万円の税負担差 が生まれます。これは iDeCo に加入するだけで自動的に得られる効果で、所得控除が使えない専業主婦でも享受できる強力なメリットです。

NISAとの違い#

「運用益非課税」だけ見ると NISA と同じに見えますが、両者には決定的な違いがあります。

  • NISA:いつでも引き出し可能・年間投資枠は360万円(つみたて120万+成長240万)
  • iDeCo:原則60歳まで引き出し不可・年間最大27.6万円(専業主婦の場合)

老後資金として「絶対に手をつけない」運用ができるのが iDeCo の強み。逆に「教育費」「住宅頭金」などライフイベント向けの資金は NISA の方が柔軟です。

内部リンクiDeCo vs NISA 徹底比較 で違いを詳しく解説しています。


メリット②:受取時の退職所得控除(10年ルール改定に注意)#

iDeCoの受取時には 退職所得控除 を使えるため、所得控除が使えない専業主婦でも**「実質非課税で老後資金を作れる」**仕組みになっています。

退職所得控除の仕組み#

iDeCoの掛金を一時金として受け取る場合、退職金と同じ「退職所得」として扱われます。退職所得控除は加入年数によって決まります。

加入年数退職所得控除額
20年以下40万円 × 加入年数(最低80万円)
20年超800万円 + 70万円 × (加入年数 − 20年)

専業主婦の典型ケース:30歳から59歳まで30年加入

  • 退職所得控除額 = 800万円 + 70万円 × (30年 − 20年) = 1,500万円
  • iDeCo一時金として1,500万円までは 完全非課税で受け取れる

月23,000円を30年間積み立てた元本は828万円。年利5%で運用しても約1,900万円程度なので、控除枠1,500万円+退職所得の1/2課税ルールで ほぼ非課税で受け取れる計算になります。

2026年1月改定:5年ルール → 10年ルール#

2026年(令和8年)1月の税制改正で、iDeCo受取時の退職所得控除に重要な変更があります。

改正前後の比較

項目2025年12月まで(5年ルール)2026年1月以降(10年ルール)
iDeCo→退職金の受取順iDeCoを5年以上空けて受け取れば控除フル活用10年以上空けないと退職所得控除が減額
退職金→iDeCoの受取順19年以内は調整あり(変更なし)19年以内は調整あり(変更なし)
影響-配偶者の退職金との受取タイミングに注意

専業主婦への影響

専業主婦本人には退職金がないため、自分の iDeCo を受け取るタイミングだけ考えれば良いように思えますが、配偶者の退職金との合算ではなく、個人ごとに計算されるため、専業主婦本人の iDeCo 受取に直接の影響はありません。

ただし注意点として、配偶者(夫)が退職金とiDeCoを併用している場合、世帯全体の出口戦略を考えて配偶者の受取順序を最適化する必要があります。

実例:60歳でiDeCo一時金・65歳で配偶者が退職金#

パターン専業主婦のiDeCo(控除1,500万円枠)配偶者の退職金
改正前(5年ルール)60歳に一時金受取・配偶者は65歳退職金フル控除影響なし
改正後(10年ルール)60歳に一時金受取は問題なし配偶者本人のiDeCo→退職金順序に注意

専業主婦の場合、本人の iDeCo は影響を受けにくいですが、夫婦合算で「夫のiDeCo+退職金」を最適化したい場合は10年ルール改定の影響を理解しておく必要があります。

内部リンク:受取方法の選び方は iDeCo一時金 vs 年金 で詳しく解説しています。


デメリット:所得控除が使えない事実#

ここまで「専業主婦もiDeCoを活用すべき」というメリットを紹介してきましたが、デメリットも正直に書きます。

所得控除メリットがゼロ#

iDeCo の3大税制優遇のうち、**「掛金が全額所得控除」**は所得税・住民税が発生する人にしか効果がありません。

  • 年収100万円以下の専業主婦・主夫 → 課税所得ゼロのため所得控除メリット 0円
  • 月23,000円を1年間積み立てた場合の節税額:会社員(年収500万円)なら 約66,000円 vs 専業主婦は 0円

つまり、専業主婦のiDeCoは「会社員に比べて節税効果が年6〜10万円程度少ない」と理解しておく必要があります。

手数料負け のリスク#

iDeCo には以下の手数料が必ずかかります。

手数料項目金額
加入時手数料(国民年金基金連合会)2,829円(初回のみ)
口座管理手数料(国民年金基金連合会)月105円
口座管理手数料(信託銀行)月66円
運営管理手数料(金融機関)月0〜数百円(証券会社による)

最安パターン(松井証券・楽天証券・SBI証券など運営管理手数料0円の会社)でも 月171円・年間2,052円 が必ずかかります。月5,000円の少額積立だと、運用益が手数料に追いつかない期間が長くなります。

月5,000円積立の損益分岐シミュレーション(年利3%・運営管理手数料0円の証券会社の場合)

年数元本運用益手数料累計純利益
5年30万円約2.3万円約1.3万円約1万円
10年60万円約9.4万円約2.3万円約7.1万円
20年120万円約44万円約4.4万円約39.6万円

専業主婦が iDeCo を始めるなら 最低でも月10,000円以上・20年以上 の長期積立が推奨です。月5,000円スタートでも問題ありませんが、運営管理手数料が0円の証券会社を選ぶことが必須条件になります。

60歳まで引き出し不可#

iDeCoの最大の制約は 原則60歳まで引き出し不可 であること。専業主婦は会社員と違って収入の柱がない分、急な出費(教育費・親の介護費・離婚など)への備えも重要です。

「老後資金以外の使い道があり得る」と感じる方は、つみたてNISAを優先する方が安全です。

第3号被保険者の資格喪失リスク#

専業主婦が以下のいずれかに該当すると、第3号被保険者の資格を失い、iDeCo の拠出条件も変わります。

  1. 離婚 → 第1号 or 第2号に区分変更
  2. 配偶者の退職・自営業独立 → 配偶者も第1号被保険者になり、扶養関係解消
  3. パート年収130万円超え → 第2号被保険者(会社員)に変更
  4. 配偶者の60歳到達 → 第3号被保険者の対象外

区分変更時には iDeCo の手続きも必要なので、ライフイベントが多い40代女性は注意が必要です。


専業主婦は iDeCo と つみたてNISA どちらを優先すべき?#

結論:多くの専業主婦は「つみたてNISA優先+余力でiDeCo」が現実解です。

比較表でわかる「専業主婦向け」優先順位#

比較項目iDeCo(専業主婦)つみたてNISA
所得控除× 使えない× もともと対象外
運用益非課税○ 全額非課税○ 全額非課税
年間投資枠27.6万円120万円
引き出し制限× 60歳まで不可○ いつでもOK
受取時優遇○ 退職所得控除△ もともと非課税
手数料△ 月171円〜○ 0円(多くの場合)

つみたてNISA優先の理由#

専業主婦にとって iDeCo より つみたてNISA を優先すべき理由は3つあります。

  1. 流動性が高い:教育費・介護費・離婚など、急な出費に対応できる
  2. 手数料負けしない:運用商品の信託報酬以外に固定費がかからない
  3. 年間投資枠が大きい:つみたてNISAは年120万円・iDeCoは年27.6万円

iDeCoも併用すべき人の条件#

以下に該当する専業主婦は iDeCo も併用がおすすめです。

  • 配偶者の収入が安定:今後10〜20年、世帯収入の心配がない
  • つみたてNISA枠を毎年フル活用予定:年120万円の枠を毎年使い切る計画
  • 「老後資金」と用途を明確に決められる:60歳まで引き出さない覚悟あり
  • パート収入が103万円超え:所得控除メリットも享受できる

内部リンクiDeCoとNISAどちらを優先すべきか で詳しい判断フローチャートを公開しています。

配分シミュレーション:月3万円を運用する場合#

配分パターンiDeCo月額つみたてNISA月額特徴
つみたてNISA特化0円30,000円流動性最優先・教育費にも使える
バランス型10,000円20,000円老後資金と自由資金を分散
iDeCo特化23,000円7,000円退職所得控除フル活用・60歳引き出し前提

40代前半までは「つみたてNISA特化」、50代以降で老後資金が見えてきたら「バランス型」or「iDeCo特化」に切り替えるのが理想的です。


開設手順と証券会社の選び方(松井証券・楽天証券・SBI証券)#

専業主婦が iDeCo を始める場合、**「運営管理手数料が完全無料」**の証券会社を選ぶのが鉄則です。

専業主婦におすすめの証券会社3選#

証券会社運営管理手数料取扱商品数専業主婦への推し
松井証券完全無料40本以上ロボアドで運用方針診断可・電話サポート手厚い
楽天証券完全無料32本楽天経済圏ユーザーに最適・つみたてNISAも同時開設可
SBI証券完全無料37本(セレクトプラン)業界最大手・低コスト商品が豊富

内部リンク:3社の詳細比較は iDeCo楽天・SBI・マネックス比較 を参照してください。

松井証券のiDeCoが専業主婦に向く理由#

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  • 第3号被保険者(専業主婦)も月23,000円まで積立可能
  • 受取時の退職所得控除を活用すれば実質非課税
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松井証券は1918年創業の老舗証券で、iDeCo の運営管理手数料は完全無料。専業主婦が選びやすい理由は以下の通りです。

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開設手順(5ステップ)#

  1. 証券会社で資料請求:松井証券・楽天証券などの公式サイトから iDeCo 申込書を取り寄せ(無料)
  2. 必要書類記入:申込書・本人確認書類・基礎年金番号通知書(年金手帳)が必要
  3. 配偶者の事業所証明書取得:第3号被保険者の場合、配偶者の勤務先で「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」を取得(不要なケースもあり要確認)
  4. 書類提出・審査:証券会社経由で国民年金基金連合会に提出・審査に1〜2ヶ月かかる
  5. 商品選択・積立開始:審査完了後、運用商品を選んで積立開始

内部リンク:iDeCo の基礎から手順まで詳しく知りたい方は iDeCo初心者ガイド を参照してください。

よくある書類トラブル#

  • 「配偶者の事業所証明書が必要と言われた」:2022年10月の制度改正で多くのケースで不要になりましたが、企業型DC加入者の配偶者など一部ケースでは依然として必要。証券会社のサポートに確認しましょう。
  • 「基礎年金番号がわからない」:年金手帳または「ねんきん定期便」で確認。紛失している場合は年金事務所で再発行可能。

よくある間違い・注意点#

注意①:「専業主婦のiDeCoは絶対損」は誤解#

「専業主婦は所得控除が使えないから iDeCo は無意味」という意見は半分正解・半分誤解です。

  • 正解:所得控除メリットは確かに0円
  • 誤解:運用益非課税・退職所得控除という2大メリットは健在

少額(月5,000円)の短期(10年未満)であれば手数料負けする可能性が高いですが、月10,000円以上の20年以上の長期運用 であれば、所得控除なしでも十分に得な制度です。

注意②:パート収入で「壁」を超えると一気にメリット増#

専業主婦がパートで年収103万円を超えると所得税が発生し、iDeCo の所得控除メリットが使えるようになります。

パート年収iDeCo月23,000円拠出時の節税額(概算)
100万円以下0円
103万円約13,800円(住民税のみ)
130万円約27,600円(所得税5%+住民税10%)
150万円約27,600円〜41,400円
180万円約41,400円〜(第2号被保険者へ移行)

「パート収入を増やしてiDeCo所得控除も狙う」のは一つの戦略です。ただし130万円を超えると第3号被保険者の資格を失い、社会保険料の自己負担が発生するため、トータルで損するケースもあります。

注意③:配偶者控除との合算では使えない#

「iDeCoの所得控除を配偶者控除と合算して夫の所得から差し引きたい」という考えは 不可能 です。iDeCoの所得控除は本人にしか使えないため、専業主婦本人に課税所得がない以上、配偶者の側で控除を受けることはできません。

注意④:受取開始年齢は「加入期間」で決まる#

iDeCoの受取開始年齢は加入期間によって変動します。

加入期間受取可能年齢
10年以上60歳から
8年以上10年未満61歳から
6年以上8年未満62歳から
4年以上6年未満63歳から
2年以上4年未満64歳から
1ヶ月以上2年未満65歳から

50歳から iDeCo を始めると60歳ではなく63歳まで受け取れないため、「老後資金を60歳から取り崩したい」と考えている方は早めの加入が有利です。


あわせて読みたい#


FAQよくある質問

QQ1. 専業主婦でも本当にiDeCoに加入できますか?
A

A1. はい、20歳以上60歳未満の第3号被保険者(年収130万円未満で配偶者の扶養に入っている方)であれば加入可能です。月額5,000円から最大23,000円まで積立できます。所得控除メリットは使えませんが、運用益非課税・受取時の退職所得控除という2大メリットは享受できます。

QQ2. 専業主婦のiDeCoは『意味ない』『無駄』と聞きました。本当ですか?
A

A2. 半分正解・半分誤解です。所得控除は使えないため節税効果は会社員より少ないですが、運用益非課税(通常20.315%の税金が0円)と退職所得控除(30年加入なら1,500万円まで非課税)は使えます。月10,000円以上を20年以上積み立てるなら十分にメリットがあります。逆に月5,000円・10年未満だと手数料負けする可能性が高いです。

QQ3. パートで年収が103万円を超えたらiDeCoの旨味は増えますか?
A

A3. はい、所得税・住民税が発生するためiDeCoの所得控除メリットが使えるようになります。年収130万円の専業主婦が月23,000円拠出すると年間約27,600円の節税効果があります。ただし130万円を超えると第3号被保険者の資格を失い、社会保険料の自己負担が発生するため、トータルでは損するケースも。慎重に判断してください。

QQ4. 専業主婦はiDeCoとつみたてNISA、どちらを優先すべきですか?
A

A4. 多くの専業主婦には『つみたてNISA優先+余力でiDeCo』が現実解です。理由は①流動性が高い(いつでも引き出せる)②手数料負けしない③年間投資枠が大きい(120万円)から。教育費・介護費など想定外の支出に備えやすいのが最大の利点です。配偶者の収入が安定していて『老後資金専用』と決められる方はiDeCo併用もアリです。

QQ5. 2026年1月の『10年ルール』改定は専業主婦に影響しますか?
A

A5. 専業主婦本人には退職金がないため、本人のiDeCo受取には直接の影響はありません。ただし配偶者(夫)の退職金とiDeCoを併用している場合、世帯全体の出口戦略を考える必要があります。具体的には『夫のiDeCo一時金→10年以上空けて退職金』の順序にすると退職所得控除を最大化できます。詳しくは税理士・FPに相談を。

QQ6. 専業主婦のiDeCoでおすすめの証券会社はどこですか?
A

A6. 運営管理手数料が完全無料の松井証券・楽天証券・SBI証券の3社が鉄板です。特に松井証券は電話サポートが手厚く、投資未経験の専業主婦でも安心して始められます。楽天経済圏ユーザーは楽天証券、つみたてNISAと一括管理したい方も楽天証券がおすすめです。

QQ7. 離婚や配偶者の退職で第3号被保険者の資格を失ったらどうなりますか?
A

A7. 第1号被保険者(自営業・無職)または第2号被保険者(会社員)に区分変更され、iDeCoの月額上限も変わります(第1号なら月68,000円・第2号なら月23,000円か12,000円)。区分変更の手続きは加入している証券会社経由で行います。1〜2ヶ月の事務処理期間中も積立は継続できます。

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  • 2026.05.18公開

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