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複利の仕組みをわかりやすく解説|お金が増える仕組みと計算方法

約8分4,690文字

公開 2026.05.11

編集部最終確認 2026.05.11
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本記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。記事の内容は独自の調査・評価に基づいています。

投資リスク

本記事は情報提供を目的としたもので、特定金融商品の購入・取引を推奨するものではありません。 記載された利回り・リターンは過去の実績または前提条件下の試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。 最終的な投資判断はご自身の責任で行ってください。

目次(21項目)

POINTこの記事でわかること

  • 1単利と複利の違いを具体的な数字でイメージできる
  • 2複利の計算公式と72の法則を使いこなせるようになる
  • 3元本100万円で単利・複利がどれだけ差を生むかわかる
  • 4NISAやiDeCoで複利効果を最大化する実践方法がわかる

複利とは?単利との違いをわかりやすく解説#

「複利は人類最大の発明」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。物理学者アインシュタインが語ったとされるこの言葉は、複利の力を端的に表しています。

複利とは、「利子にも利子がつく」仕組みのことです。投資で得た利益を元本に加えて再投資し続けることで、時間が経つほど資産の増え方が加速していきます。

これに対して単利は、元本にのみ利子がつく仕組みです。どれだけ長く運用しても、利息は最初の元本だけを基準に計算されます。

単利と複利の違いを具体例で見てみる#

元本100万円を年利5%で運用した場合を比べてみましょう。

単利の場合

  • 毎年の利息:100万円 × 5% = 5万円(固定)
  • 10年後:100万円 + (5万円 × 10年) = 150万円
  • 30年後:100万円 + (5万円 × 30年) = 250万円

複利の場合

  • 1年目の利息:100万円 × 5% = 5万円 → 合計105万円
  • 2年目の利息:105万円 × 5% = 5.25万円 → 合計110.25万円
  • 利息が増えるたびに翌年の利息の計算基準も増えていく
  • 10年後:約163万円
  • 30年後:約432万円

単利と複利の差は、時間が長くなるほど広がります。30年後では、単利250万円に対して複利は432万円と、約182万円もの差が生まれます。

複利計算の公式とやり方#

複利計算には以下の公式を使います。

元利合計 = 元本 × (1 + 利率)^年数

たとえば元本100万円・年利5%・20年で運用した場合は次のとおりです。

1,000,000 × (1 + 0.05)^20 = 1,000,000 × 2.653 = 約265万3,000円

元本が20年で2.6倍以上になる計算です。

複利計算で知っておきたいポイント#

複利の計算で重要なのは複利計算の頻度(利息を元本に組み込むタイミング)です。

  • 年複利:1年に1回利息を加算(多くの投資信託はこれに近い)
  • 半年複利:6ヶ月ごとに利息を加算
  • 月複利:毎月利息を加算

同じ年利でも、複利計算の頻度が高いほど最終的な資産は増えます。ただし実際の差は小さいため、まず「複利の仕組みを理解する」ことを優先しましょう。

単利 vs 複利:シミュレーションで比較する#

元本100万円を年利5%で運用した場合の単利と複利の差を、10年・20年・30年で比較します。

期間単利複利差額
10年後150万円約163万円約13万円
20年後200万円約265万円約65万円
30年後250万円約432万円約182万円

10年後は約13万円の差に過ぎませんが、30年後には182万円もの差が生まれます。複利の効果は時間をかければかけるほど大きくなるという点が最大の特徴です。

これが「長期投資が有利」と言われる根本的な理由です。20代・30代から投資を始めるほど、複利の恩恵を受けられる期間が長くなります。

複利のメカニズム:なぜお金が加速的に増えるのか#

複利が強力な理由は、元本が時間とともに雪だるま式に増えていくからです。

最初は元本にしか利息がつきません。しかし運用を続けると「元本+利息」が新しい元本になります。するとその新しい元本全体に利息がつき、またそれが元本に加算されます。この繰り返しによって、増加のペースが年々加速していきます。

元本100万円・年利7%の場合の年別推移(複利)

経過年数元利合計(概算)1年間の増加額
1年目約107万円約7万円
5年目約140万円約9.2万円
10年目約197万円約12.9万円
20年目約387万円約25.3万円
30年目約761万円約49.8万円

30年目には1年間で約50万円近くの利息がつきます。最初の7万円と比べると、1年で稼ぐ金額が約7倍になっています。これが複利の「加速」という特性です。

72の法則:お金が2倍になる期間を素早く計算する#

「複利で運用すると、お金が2倍になるまでに何年かかるか」を簡単に計算する方法が72の法則です。

2倍になる年数 ≒ 72 ÷ 年利(%)

たとえば年利6%で運用する場合、72 ÷ 6 = 12年でお金が2倍になる計算です。

この法則を使うと、さまざまな利率での運用期間がすぐにイメージできます。

年利2倍になる年数(72の法則)実際の2倍到達年数具体的な手段の例
0.02%約3,600年約3,466年普通預金(大手銀行)
1%72年約70年定期預金・個人向け国債
3%24年約23.4年バランス型投資信託
5%約14.4年約14.2年全世界株式インデックス(過去実績)
7%約10.3年約10.2年S&P500(過去平均)
10%7.2年約7.3年米国株長期平均(過去40年)

銀行の普通預金(金利0.02%程度)では、お金が2倍になるまでに3,600年以上かかります。一方、S&P500の過去40年平均に近い年利10%で運用できれば、約7年で2倍になる計算です。

ただし、過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。あくまで参考として活用してください。

72の法則の使い方のコツ#

72の法則は、目標から逆算する際にも役立ちます。

  • 「10年で2倍にしたい」→ 72 ÷ 10 = 年利7.2%以上が必要
  • 「20年で2倍にしたい」→ 72 ÷ 20 = 年利3.6%以上が必要
  • 「年利5%で運用するなら」→ 72 ÷ 5 = 約14年で2倍

目標と必要な利率・期間を素早く把握できるため、資産計画を立てる際にぜひ活用してください。

NISAやiDeCoで複利効果を最大化する#

複利の効果を最大限に活かすには、税金の繰り延べ・非課税制度を活用することが重要です。

通常、投資で得た利益(売却益・配当)には約20.315%の税金がかかります。この税金の支払いが生じるたびに、再投資に回せる資金が減り、複利効果が削られます。

新NISAで非課税複利を活用する#

新NISA(少額投資非課税制度)を使うと、投資で得た利益(売却益・分配金)が完全に非課税になります。

  • つみたて投資枠:年間120万円まで(インデックスファンド等が対象)
  • 成長投資枠:年間240万円まで(個別株・投資信託等)
  • 生涯非課税枠:合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
  • 非課税期間:無期限(2024年制度改正による恒久化)

たとえば年利5%・年間120万円をつみたて投資枠で30年間積み立てると、税引前の試算で元本3,600万円が約8,300万円以上になります。この8,300万円が全額非課税で受け取れるのが新NISAの強みです。

iDeCoで所得控除と複利を組み合わせる#

**iDeCo(個人型確定拠出年金)**は、掛金が全額所得控除になるうえ、運用益も非課税になる制度です。

  • 掛金:全額所得控除(年末調整・確定申告で税金が戻る)
  • 運用益:非課税で再投資(複利効果が最大化される)
  • 受取時:退職所得控除または公的年金等控除が適用

所得税・住民税の節税効果に加え、非課税で複利運用できるため、老後資産を効率よく増やせます。ただし原則60歳まで引き出せない点には注意が必要です。

複利効果を活かすNISA口座を開くなら#

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複利効果を活かす投資の始め方#

複利の効果を最大化するには、以下の3つを実践することが重要です。

1. できるだけ早く始める#

複利は時間が長いほど効果が大きくなります。20代で始めた人と40代で始めた人では、同じ利率・同じ金額でも、老後に積み上がる資産に大きな差が生まれます。

「今は少額しか投資できない」という状況でも、早く始めることが最も重要です。月5,000円からでも複利の歯車を回し始めることに意味があります。

2. 分配金・利益は再投資する#

複利の恩恵を受けるには、得た利益を手元に残さず再投資することが前提です。

投資信託(インデックスファンド)の中には「分配金再投資型」と「分配金受取型」があります。複利効果を最大化したい場合は分配金再投資型(または無分配型)を選びましょう。分配金を毎回受け取ってしまうと、その分の複利効果が失われます。

3. インデックス投資との相性が最も良い#

複利効果を長期間持続させるには、低コストで長期保有できる投資商品が適しています。その点でインデックスファンドは複利投資に最も向いた商品です。

  • 信託報酬が低い(0.05〜0.2%程度)ため、コストによる複利の侵食が少ない
  • 売買を繰り返さず保有し続けるだけで自動的に複利が働く
  • 新NISAのつみたて投資枠の対象商品が多い

アクティブファンドや個別株では、手数料コストや売買タイミングの判断が複利効果を妨げる要因になりがちです。

長期積立シミュレーション:月3万円・年利5%の場合#

期間元本合計運用後の資産(概算)複利による増加分
10年後360万円約465万円約105万円
20年後720万円約1,233万円約513万円
30年後1,080万円約2,496万円約1,416万円

30年後には元本の約2.3倍以上になり、複利による増加分が元本を超えます。長期積立×複利の組み合わせがいかに強力かがわかります。

複利の注意点:過信は禁物#

複利は強力な仕組みですが、注意点もあります。

損失にも複利が働く:元本が減ると、次の計算基準も下がります。年利マイナス20%の損失が続けば、元本は急速に減少します。

高利率の投資商品には詐欺リスクがある:「年利30%保証」などと謳う投資話は詐欺の可能性が高いです。複利効果のある正規の金融商品で現実的な利率は、長期平均で年3〜10%程度です。

インフレの影響:物価上昇が続くと、資産が数字上増えていても実質的な購買力が下がることがあります。複利効果はインフレ率を上回る利率で運用して初めて意味を持ちます。

まとめ:複利を理解して長期投資に活かす#

複利の仕組みを理解したうえで、実践的なポイントを整理します。

  1. 単利と複利の差は時間とともに広がる:30年後には元本100万円で182万円以上の差が生まれる
  2. 72の法則でお金が2倍になる期間を把握する:年利7%なら約10年で2倍
  3. NISAやiDeCoの非課税制度を使う:税金による複利の侵食を防ぐ
  4. 低コストのインデックスファンドで長期積立する:複利効果を最大化する最も現実的な手段

複利の効果を最大限に活かすために最も重要なことは、**「今すぐ始める」**ことです。1年の先送りが、30年後の資産に数十万〜数百万円の差をもたらします。

小さな一歩でも、複利の力が時間とともに大きな資産へと変えてくれます。

参考資料・出典#

本記事の制度・数値・シミュレーションに関する記述は以下の一次情報を参照しています。最新の数値・条件は各サイトでご確認ください。

※ 本記事に記載したシミュレーション・利率は過去のデータに基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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FAQよくある質問

Q複利と単利はどちらが有利ですか?
A

長期運用では複利が圧倒的に有利です。元本100万円・年利5%の場合、10年後の差は約13万円ですが、30年後には約182万円の差になります。期間が長くなるほど複利の優位性が高まります。

Q複利の計算方法を教えてください。
A

複利計算の公式は「元利合計 = 元本 × (1 + 利率)^年数」です。たとえば元本100万円・年利5%・10年なら、1,000,000 × (1.05)^10 ≒ 163万円になります。スマートフォンの電卓アプリでも計算できます。

Q72の法則とはどういう意味ですか?
A

72を年利(%)で割ると、お金が2倍になるおおよその年数が求められる法則です。年利6%なら72÷6=12年、年利3%なら72÷3=24年となります。投資の目標設定や利率の比較に役立つ簡易計算法です。

Q複利効果を最大化するにはどうすればいいですか?
A

4つのポイントがあります。①できるだけ早く始める(時間が長いほど効果大)、②得た利益を再投資する(分配金は受け取らず自動再投資)、③NISAやiDeCoを活用して非課税で運用する、④低コストのインデックスファンドを選ぶ、です。

Q銀行預金でも複利になりますか?
A

定期預金などは複利型の商品もありますが、現在の金利水準(年0.02〜0.1%程度)では複利の効果はほぼ感じられません。72の法則で計算すると、金利0.02%では2倍になるまで3,600年かかります。複利効果を活かすには、ある程度の利率が見込める投資信託(インデックスファンド)の活用が現実的です。

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  • 2026.05.11公開

この記事を書いた人

マネログ編集部

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金融・投資領域の取材と検証を行う編集チームです。一次情報(各社公式サイト・金融庁・日本証券業協会等の公開資料)の確認を基本ルールとし、各記事は編集メンバーによる事実確認を経て公開しています。

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